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あ と が き

 実に6年ぶりとなりました。
 ここに「吟遊詩人ウィル・禁忌の制約<ギアス>」をお届けします。
 今回、こうして作品を書き上げるまで、紆余曲折が。まずはサイトの引っ越しです。それもこれも利用していた「Yahoo!ジオシティーズ」のサービスが3月31日を以って終了してしまったため。データの移行は簡単だったのですが、小説サイトなので各ページへのリンクをすべて手直ししなければならず、その膨大な作業量には辟易しました。そもそも自分で書いておきながらなんですが、作品数が多過ぎるんだよ(怒)。と、まあ、ぼやいてもやるしかないわけで。現在はかなり工事が終了し、以前と同等くらいには復旧しているはずです。
 そして、今年2019年は、何と言っても「吟遊詩人ウィル」にとってアニバーサリー・イヤーとなるらしい、とまるで神の啓示を受けたかの如く不意に思い出し、「ならば新作を発表すべきだ!」と、こうして取りかかった次第。
 ここで断っておかなくてはならないのは、あくまでも「アニバーサリー・イヤーらしい」という非常にあやふやなもので、まったく確証はありません。そもそも記録が残されていないもので。何せ、第1作「狼の祭壇」を執筆していた当時は、パソコンではなく手書きでしたからねえ。ただ、筆者の頼りない記憶によれば、多分、そうなんじゃないかな〜、と(苦笑)。ですので、明確に『××周年記念作品』とは銘を打たないようにしておきます(笑)。あしからず。
 さあ、それが一年も半ばをとっくに過ぎた10月のことです。毎週1回の連載にするとしても、そんなに長くはかけられない。とにかく年内一杯の終了が目標。何たってアニバーサリー・イヤーを名目にしているんだし、翌年も連載が続いていたらおかしいでしょう。まあ、これはもちろん、あくまでも筆者の考えではありますが。となると、シリーズ次回作に予定していた「復讐の残光(仮)」では越年必至だろうし、アレを書く前にコレを書くのもな〜(企業秘密のため意味不明)、とあれこれ考えた結果、仕方なく一から新作のアイデアを出すことになりました。これがかなりのヒィーヒィーでして(汗)。焦っていたのもありますが、ストーリーとキャラの概要が決まるまで、ちょっと時間を要しました。こうして、よく捻り出てくれたものだ、と自分でも思います。
 それにしても本当に久しぶりの「ウィル」です。しばらく書いていなかったものだから、途中で連載がストップしたりしないか不安があったのですが、案ずるより産むが易し、とはこのこと。特に行き詰まるようなことはなく、こうして最後まで書き上げることが出来ました。自分で言ってはなんですが、意外とまだまだ書けるものですね。これならば来年以降も現役で頑張れるでしょうか。
 またこうして、お目にかかれますことを信じて。
 では。

2019年12月27日 西禄屋斗


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