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お待たせしました。
不定期連載小説「WILD BLOOD」の第18話「萌えよ、乙女の剣」をお届します。
また、西禄屋斗として初めての「WILD BLOOD」でもあります。
今回は薫が剣道大会に出場という、以前から作中でも前フリしていたお話です。ですから、主役は薫。一応、アキトもつかさも登場しますが、いつもほどの活躍の場はなし。かわいそうなので、もう少し出番を増やそうかとも思ったのですが、完全に薫ともう一人に食われました(笑)。
そのもう一人というのが、薫の剣のライバルとして初登場の土方シオン。
純粋な二重人格というキャラクターは、今まで出していそうでいませんでしたね。二面性を持ったキャラならかなりいますけど、彼女は完全に分裂症。しかも剣道経験わずか半年なのに滅法強いという天才――まあ、この物語に普通の人間が登場するはずがないか(苦笑)。
今回は薫との初対決が描かれていますが、今後、このライバル対決は続いていくでしょう。それに、また大風呂敷を広げるような伏線も張り、ちゃんと収拾がつくのか、作者ですら疑問です。どうぞ、長〜い目で見てください。
本書では剣道の試合シーンがメインになっておりますが、執筆中はこれまでのバトル・シーンに比べて苦心惨憺。あまり荒唐無稽なことも書けないだろうと、参考資料を開きながら、ああでもない、こうでもない、と七転八倒しながらの執筆になりました。もっとも、最後の方はすっかり手と脳がフリーズし、開き直りましたが(苦笑)。そうでもしなければ連載を中断していたかもしれません。そうなるよりはマシでしょう。
ともあれ、どうにかこうにか書き終えることができました。今度、剣道の試合シーンを書く前に、もうちょっと勉強しておかんとな、と自戒を込めておきますが、それもいつまで憶えているやら。そんなことはすぐに忘れ、競馬やゲームにうつつを抜かし、また本番になって苦しむ――というパターンが今から目に浮かびます。まあ、そのときはなるようになるさ(爆)。
さて、くだらない話はこのくらいにして――
本書で使用している壁紙は“剣道素材のとんぼ堂”様から拝借しました。掲示板にてお断り申しあげようと思ったのですが、どうやら閉鎖されているようなので、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
次回、第19話はそんなにお待たせしないつもりです。すぐにでも連載に取りかかりますので。乞うご期待。
では。
2013年6月21日 REDこと西禄屋 斗
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