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あ と が き

 長らくお待たせしました。
 ようやく「吟遊詩人ウィル・叛乱の挽歌」をお届けできます。
 またしても長い中断が入っての完結には、忸怩たる思いがあります。申し訳ありませんでした。
 元々は、「RED文庫」以外での連載を持とうと思って始めた出張作品の三作目だったのですが、やがて自サイトの更新でいっぱいいっぱいになり(自分のキャパシティーを考えていませんでしたね)、次に身内で不幸があったり、引っ越しを余儀なくされたりしてゴタゴタし(ホント、昨年は最悪でした)、ようやく落ち着いたかと思えば、今度は掲載サイトのサーバートラブルでページが消失という(原稿が残っていてよかった。残っていなかったら書き直し。ううっ、背筋が寒くなる)、よくもまあ、これだけいろいろな紆余曲折があったものだと、我ながら感心してしまいます。
 ともあれ、こうして終わりまで書くことが出来て、今は安堵しています。読者の皆様には、このように結末まで読んでいただけることが何よりだと思いますので。未完では読者を裏切ることになってしまう。その部分だけでも、遅くはなりましたが守ることができ、ホッと胸を撫で下ろしております。
 さて、本書はこれまでのシリーズでも単語だけは出てきたダクダバッド共和国、ガリ公国を舞台にしております。これは、ずっと以前から書きたかったもので、特にコールギン将軍という人物は、これからネフロン大陸に戦乱を呼ぶ者として、重要なキーパーソンになる予定。ウィルとは違う、歴史の表舞台に立つ人物として描きたいという構想を持っています。
 また、ここから派生していく外伝も考えていて、いつそれが達成されるのやら、と自分で懐疑的であるのですが、頭の中のアイデアはなくなることがありません。今後、これらをひとつでも多く、世に送り出せるよう、せっせと執筆するのみです。
 もっとも、その前に書いておかないといけない作品も多くあり、そちらを優先させていくのは間違いありません。どうかこれからも、のんびりとお付き合いくださいまし。

2009年1月21日 RED

 ※ 本書はデンパンブックスにて連載したものを加筆・訂正し、転載、完結させたものです。


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